夏の朝日

image

完全に夜型だったけれど、夏は朝が気持ちよくて捗りますね。
作業部屋の東を向いた窓から眩しくて熱い日差しが入って頭だけではない全部が覚めます。

花の輪

リースの輪にはまた戻って来るという意味があり古くヨーロッパでは幸福と幸運を呼び込むと言い伝えられているそうですよ。

imageimage

帯留

帯留の金具の高さを決めています。
どんな帯締めも通って欲しいですが、大きいとお辞儀して不格好。
着物を着る機会は少ないですが、和装のアクセサリーを作るのはとても好きです。

image

これは何年前でしょうか。初めて作った帯留で、初めてスタイリストさんの手に寄って雑誌に載った思い出のものです。

image

鏡面

image

最近の自分の作品では鏡面に仕上げる事があまりありませんでした。
この指輪も鏡面仕上げではないのですが、鋳肌をきれいにするため研磨しました。金属の研磨後のこのつやつやとした輝きと、溶解した時のとろりとした輝きにはいつもながらうっとりします。

新しいもの

imageimage

イメージしたのはイギリスの古いテキスタイルから思い描いてですが、透かして彫りを入れて…してる間にやっぱりちょっと和が入って来たような。
それもまたとても気に入りの仕上がりとなりました。
※写真は原型で銅ですが、銀になります。

工房からの風/展示打合せ

少し久しぶりにお邪魔したヒナタノオトの店内にもうひとつの空間が増えていました。家の中にまた家が出来たみたいでなぜだか勝手に注文の多い料理店を思い出しました。
そうだ少し前に見た展示のせいだ。

打合せして下さる稲垣さんは中に言葉をたくさん持っていらっしゃる方なので、自分の言う言葉に違う意味がないかとか変なところまで気になって緊張しましたが、前回同様、そうなんです!そうでしょうか?と思うひとつひとつに余計なものが削ぎ落とされる思いで、自分の真ん中に向かう意味と方法が少しわかった気のする貴重な濃い時間でした。
普段1人で黙々と制作しているので嬉しくもありました。
早くまた皆さんに会いたいなあ、そして考えていること尽きせず話せると良いなあと楽しみに思います。

石の世界と宮沢賢治

image国立科学博物館で行われている気になる展示を見て来ました。
小さな頃からずっと、宮沢賢治の小説や詩に出てくる石の表現にキラキラするものを覚えていたからです。

期待していたより随分小さな展示空間でしたが、戦前の石の標本や賢治自身が作った標本などもありくらいつきで見ました。私も父に連れられて川べりへ山へ石を拾いに行ってはノートにつけ、標本めいたものを作って宝物と称し喜ぶ石ころ女子でした。母の英語の本にある誕生石のページも飽きることなく何度も何度も眺めていたなあ。
その頃の私に賢治のまさに宝石の様な表現力があれば標本ノートがどんなにキラキラしたでしょう。いや、もちろん今でも欲しいのですが。

imageimage

シロツメクサの花冠

image

わたしの実家は田んぼや小さな川がまわりにあったので、レンゲの花冠やシロツメクサの花冠をよく作って遊びました。大人になってから考えるとよくもまああんなにたくさんためらいもなく引っこ抜いていたなあ、、
でも出来た花冠を頭に載せたり手首に着けたり。心が浮き立ったのをよく覚えています。
出来るだけそのまま指輪にしてみたくて、花冠と同じ作り方で束ねてみることに。
クローバーはグリーンゴールドで作りますが試作は真鍮で、鑞付けで変色しています。

image

シロツメクサの部分は象牙を削りました。束ね方が気に入らず、再考することに。束ねるか、連の指輪にするか・・強度も必要ですし悩みます。

image

古くからの友人に誕生日プレゼント。これで…0代を卒業するのでちょっとはりこみ18金のイエローゴールドにダイヤモンドのネックレス。こんな仕事をしてるから誰にも作ったものを贈りたい気持ちがありますが、もしかしてちょっと重い?もしかしてちょっと困る?と思うと勇気が出ずあまりあげることが出来ません。
でも彼女には着けて欲しいと思うものをうきうき作って楽しみにあげることが出来ます。ありがとう。

エメラルドのNは去年の贈り物。
エメラルドのNは去年の贈り物。
夜更けまでも瞬く間に。
夜更けまでも瞬く間に。

試作

image

新しく5連、3連の指輪を作るのに試作を繰り返しています。
大事なのは見えるところだけでなく、装用感が良く強度も備えたものにするため試行錯誤。
写真は0.1mm単位で細さや角度を変えたものたちですが、日常では吹けば飛ぶような0.1mmでも全く違う印象になります。
本番はグリーンゴールドで作るのですが、バラバラで組み合わせるかまとめるか、、試行錯誤は続きます。

風の予感

image

galleryらふとにて、今年の工房からの風の出展者から選ばれた方々の作品展・風の予感にお邪魔して来ました。
金工も木工も藍も陶も製本のどの作品もやはりとても魅力的でした。作家の方々のお顔を拝見しているので、作品のその先がほんの少しだけ垣間見える気持ちを贅沢に感じました。

もうひとつの大事な目的、考えているディスプレイの構想のイメージを森と庭でしてみました。
前回訪れた時には桜の咲き始めでしたが、今日の庭ではたんぽぽが綿毛になって、季節は確かに動いている!
気合いを入れねば,,,いえ、めっちゃ入ってるのですがさらに。

image